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WiMAXはなぜ2026年10月に各社そろって値上げ?「プロバイダ比較」の裏にある共通コストを追う

WiMAXはなぜ2026年10月に各社そろって値上げ?「プロバイダ比較」の裏にある共通コストを追う

2026年10月、BIGLOBEやBIC、ASAHIネット、So-net、カシモなど複数のWiMAXサービスで月額料金が改定されました。別々の会社なのに、なぜ同じ時期に動いたのでしょうか。

答えは「全部同じ値上げ」ではありません。ただ、WiMAX各社がUQコミュニケーションズのネットワークを利用する共通構造を持ち、その基盤側のコスト改定が一部事業者の料金へ波及したことは公式情報から確認できます。

重要なのは、WiMAX内で最安プロバイダへ移れば将来の値上げリスクまで消える、と考えないことです。短期の料金差は取れても、共通基盤への依存は残ります。

2026年10月の値上げは「全社一律330円」ではない

RIMONOA / WIMAX PRICE UPDATE

2026年10月の値上げは「全社一律」ではない

同時期の改定でも、金額と公式説明は事業者ごとに異なる

改定幅税込/税別公式説明
2026年10月の値上げは「全社一律」ではない
比較項目BIGLOBE WiMAXBIC WiMAXASAHIネット
改定例
+330円

税込

+200〜300円

税別。プランで幅が異なる

+220〜440円

税込の例。プランで幅が異なる

公式説明・ポイントコスト上昇

通信回線調達コスト上昇を明記

幅あり

対象プランごとに改定幅が異なる

UQ連動

UQ料金改定に伴うと説明

RIMONOA CHECK「WiMAXは全部330円値上げ」と一括りにせず、契約中プランの改定額を個別確認
セクション内容の解説画像

今回の改定幅は会社・プランごとに異なります。BIGLOBEは2026年10月1日から対象料金に税込330円を加算。BIC WiMAX SERVICEは主要な+5Gプランで税別300円、一部WiMAX 2+プランで税別200円の改定です。ASAHIネットは「WiMAX +5G ギガ放題プラス」が税込4,928円から5,148円へ、固定IPアドレスオプション利用時は6,578円から7,018円へ変わりました。

つまり「WiMAXが全部330円上がった」は不正確です。似た時期に動いていても、各社の価格設計や対象プランは同じではありません。

なぜ別会社が同時期に動く? UQ→MVNOの構造を見る

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WiMAXの料金表だけを見ていると、BIGLOBE、カシモ、BICなどは完全に別の商品に見えます。しかしUQコミュニケーションズはWiMAXネットワークをMVNOへ開放し、MVNO向けの標準プランや技術資料、WiMAX提供事業者一覧を公開しています。

今回、その共通構造が料金改定の説明にも表れました。ASAHIネットはUQコミュニケーションズの料金改定に伴うものと明記。カシモWiMAXも、UQコミュニケーションズで通信設備の維持・管理コスト改定が実施されたことを理由として案内しています。BIGLOBEは「通信回線の調達コスト上昇」を挙げています。

ただし、ここから「UQが卸価格を一律○円上げ、全社がそのまま転嫁した」とまでは言えません。個別の卸契約や各社の原価内訳は公開情報では確認できず、実際の改定幅も異なるからです。

WiMAX内の乗換えは「価格最適化」にはなる。でもリスク分散とは別

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キャンペーンや月額差を利用して別のWiMAXプロバイダへ移ること自体は、短期の支払額を下げる手段になります。一方で、提供会社を替えてもWiMAXという共通ネットワーク基盤への依存は残ります。

仕事用回線なら、「今月どこが最安か」と「通信基盤を分散できているか」を分けて考える方が安全です。前者は価格の問題、後者は業務継続の問題だからです。

WiMAXホームルーターはテレワークに使える?では、在宅業務での使い方を整理しています。

「別系統へ逃げれば値上げしない」わけでもない

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ドコモ home 5Gは2025年7月に月額4,950円から5,280円へ税込330円改定。SoftBank Airも2026年12月1日から月額基本料金を税込330円改定する予定です。別ネットワークへ移る意味は「値上げがないこと」ではなく、WiMAXとは異なる通信基盤を選べることにあります。

home 5GとWiMAXを働き方で選ぶ業務回線ガイド、SoftBank Airは2026年12月に330円値上げも参考になります。

月330円上がっただけで解約する? 先に「残り総額」を計算する

  • 割引継続中で残り総額が乗換えより低い継続候補
  • 端末残債・解約費用込みでも乗換え後の総額が低い乗換え比較
  • 業務停止リスクも分散したい別ネットワークの予備回線も検討
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月330円の増額が12カ月続けば3,960円、24カ月なら7,920円、36カ月なら11,880円です。ただし、この差額だけで即解約を決めると逆に高くなる場合があります。

見るべきなのは、①現在の割引がいつまで続くか、②端末残債はいくらか、③解約時に消える割引や特典はあるか、④乗換え先の初期費用、⑤キャッシュバックを実際に受け取れる時期と条件、の5つです。

BIGLOBEでは対象の24カ月3,278円特典について、特典終了まで同額を維持する例外があります。一方、ASAHIネットは割引期間・割引額を維持しても、改定後の基本料金から値引きするため請求額が増えます。

個人事業主なら、数百円より「仕事が止まるコスト」も一緒に見る

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個人事業主・フリーランスにとって、月330円は年間3,960円の固定費増です。ただ、オンライン会議や納品日に回線が使えない損失がそれ以上なら、月額だけで回線を選ぶのも合理的ではありません。

主回線をWiMAXにするなら、予備回線まで同じ系統に寄せるのではなく、スマホ回線など別ネットワークを残す考え方があります。仕事回線はSIM・モバイルWiFi・ホームルーターどれ?では、働き方から選ぶ入口をまとめています。

なお、業務上必要な通信費は必要経費になり得ますが、私用と兼用する場合は業務上直接必要な部分を合理的に区分する必要があります。契約しただけで自動的に全額経費になるわけではありません。

結論:次の比較軸は「プロバイダ名」だけでは足りない

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2026年10月のWiMAX料金改定から見えるのは、プロバイダ同士の価格競争の裏側に共通ネットワークがあることです。一部事業者はUQ側の料金・設備維持管理コスト改定を理由として明示しています。

ただし、各社の値上げ額が単一の卸価格をそのまま転嫁したとは確認できません。いまの契約の残り総額を計算し、短期の価格差を取りに行くのか、仕事用としてネットワークまで分散するのかを分けて決める。これが今回の値上げ後に使える比較軸です。

一次情報・出典