AIクローラーは何を読みに来る?リモノアで5日間観測した228アクセス【2026年10月速報】

観測開始5日で、AI関連のUser-Agentとして識別されたアクセスは228件、76ページ、7種類でした。最多はMeta-ExternalAgentの103件、次いでPerplexityBot 56件、OpenAI系はChatGPT-User 21件とOAI-SearchBot 13件の計34件です。もっとも多くアクセスされた記事は、タイムズカー情報漏えいを扱った記事で17件・6種類のBotが到達していました。
ただし、これは「228人がAI経由で読んだ」「AI回答に228回引用された」という意味ではありません。リモノアでは2026年10月1日から、AIクローラーやAIアシスタント由来とみられるリクエストをプライバシーに配慮して観測し始めました。本記事は月報シリーズを始める前の第0号として、観測開始から10月5日までの5日間を速報します。
結論:5日間で228アクセス、AI検索・ユーザー取得もすでに来ていた
観測期間は2026年10月1日20時41分ごろから10月5日10時32分ごろまでです。この間に記録されたAI関連アクセスは228件、アクセス先は76ページ、識別されたBot名は7種類でした。
指標 | 観測値 |
|---|---|
観測期間 | 2026年10月1日20:41ごろ〜10月5日10:32ごろ(日本時間) |
AI関連アクセス | 228件 |
アクセスされたページ | 76ページ |
識別したBot名 | 7種類 |
最多Bot | Meta-ExternalAgent:103件 |
OpenAI系 | 34件(ChatGPT-User 21件、OAI-SearchBot 13件) |
初回観測で意外だったのは、いわゆる「学習用クローラー」だけではなく、検索結果にサイトを出すためのBotや、ユーザーの操作をきっかけにページへアクセスするタイプも確認できたことです。
OpenAIの公式ドキュメントでは、OAI-SearchBotはChatGPTの検索結果にWebサイトを表示するためのBot、ChatGPT-Userはユーザーの操作に応じてWebページへアクセスするUser-Agentと説明されています。今回リモノアでは、ChatGPT-Userとして21件、OAI-SearchBotとして13件を記録しました。逆に、この5日間ではGPTBotとして識別されるアクセスはありませんでした。
どのAIが来た?Meta 45%、Perplexity 25%、OpenAI 15%

提供元別に集計すると、最も多かったのはMetaとして分類したアクセスで103件、全体の45.2%でした。Perplexityが56件で24.6%、OpenAIが34件で14.9%と続きます。
提供元として分類 | アクセス数 | 構成比 | 到達ページ数 |
|---|---|---|---|
Meta | 103 | 45.2% | 59 |
Perplexity | 56 | 24.6% | 33 |
OpenAI | 34 | 14.9% | 15 |
ByteDance | 24 | 10.5% | 15 |
Amazon | 9 | 3.9% | 9 |
Anthropic | 2 | 0.9% | 2 |
Bot名では、Meta-ExternalAgent 103件、PerplexityBot 56件、Bytespider 24件、ChatGPT-User 21件、OAI-SearchBot 13件、Amazonbot 9件、Claude-User 2件でした。
10月2日は117件ありましたが、そのうち85件がMeta-ExternalAgentでした。まだ5日間しか観測していないため、Metaが常に最大のAIアクセス元だとは判断できません。初動の一括クロールや巡回タイミングの影響を強く受けている可能性があります。
Perplexityの公式ドキュメントでは、PerplexityBotは検索結果にWebサイトを表示・リンクするためのBotと説明されています。今回56件・33ページに到達しており、少なくともUser-Agentベースでは、リモノアの複数記事を横断して取得する動きが見えました。
何を読みに来た?1位はタイムズカー情報漏えい、6種類のBotが到達
| アクセス | Bot種類 | |
|---|---|---|
| タイムズカー情報漏えい | 17 | 6 |
| iOS 27 接続アシスト | 9 | 4 |
| eSIM・デュアルSIM設定 | 9 | 3 |
| SoftBank Air値上げ | 7 | 5 |
| home 5G比較 | 7 | 5 |

アクセス先を見ると、単純な「格安SIMおすすめ」のような定番ページだけではなく、ニュース性があり、かつ読者の次の行動まで踏み込んだ記事が上位に入りました。
順位 | 記事 | アクセス | Bot種類 |
|---|---|---|---|
1 | 17 | 6 | |
2 | 9 | 4 | |
2 | 9 | 3 | |
4 | 7 | 5 | |
4 | 7 | 5 |
トップのタイムズカー情報漏えい記事には、Amazonbot、Bytespider、ChatGPT-User、Meta-ExternalAgent、OAI-SearchBot、PerplexityBotの6種類が到達していました。アクセス数17件そのものより、性格の異なる複数のBotが同じページを取得していた点の方が興味深い結果です。
2位グループには、iOS 27の新機能による通信量増加を扱った記事と、eSIM・デュアルSIMの実務設定記事が入りました。さらにSoftBank Airの値上げ記事、home 5G比較記事にも5種類のBotが到達しています。
まだサンプルは小さいものの、ここから一つ仮説を置けます。AI側が取りに来ているのは「ニュースだから」だけではなく、新しい出来事を読者の具体的な損失・設定・判断に変換したページなのではないか、という仮説です。リモノアが今後検証したいのはまさにここです。
「AIに読まれた」と「AIから集客できた」は別物
228件を「228人」と読まない
- HTTPリクエスト数であり人数ではない
- AI回答での引用回数ではない
- AI経由クリック数ではない
- User-Agent判定のみでIP真正性照合は未実施

ここで数字の意味を分けておきます。今回観測しているのは、リモノアのサーバーに届いたAI関連User-Agentのリクエストです。したがって、次のことはこのデータだけでは分かりません。
AIサービスの画面でリモノアが実際に何回引用されたか
何人のユーザーがリモノアを見つけたか
AI回答から何クリック発生したか
1件のChatGPT-Userアクセスが何人・何質問に対応するか
クロールされたページがモデル学習に実際に使われたか
特にChatGPT-Userについて、OpenAIは「ユーザーの特定の操作に応じてWebページへアクセスすることがある」と説明していますが、21件のアクセスをそのまま「21人がChatGPTでリモノアを調べた」と読むことはできません。一つの操作で複数回取得される可能性もあり、逆にキャッシュ等によって毎回取得されるとも限りません。
同様に、今回の分類はUser-Agentベースです。現時点の観測レイヤーではIPアドレスとの突合による真正性確認を行っていないため、各社の正規Botであることを100%保証するデータではありません。この制約も含めて、今後の月報では観測方法を固定し、同じ条件で変化を見る方針です。
リモノアの観測方法|個人を追わず、Botとページだけを見る
この観測は「誰が見たか」を調べるための仕組みではありません。保存しているのは、AI関連アクセスの傾向を見るために必要な最小限の情報です。
保存するもの | 保存しないもの |
|---|---|
アクセス日時 | IPアドレス |
判定したBot名・提供元・用途区分 | Cookie |
アクセスされたパス | Referrer |
HTTPメソッド | Query string |
判定方法 | Raw User-Agent文字列 |
今回の228件はすべてGETリクエストで、判定方法はUser-Agentでした。アクセスした人を特定したり、通常の読者行動を追跡したりする用途には使いません。
なお、観測中に /personal-business/esim/null という無効なパスへのアクセスも7件確認しました。ランキングからは除外しましたが、こうした「Botがどこから不正なURLを発見したのか」を追うことで、サイト内部のリンク不整合や古いURLの発見にも使えそうです。
5日間で見えた仮説:AI時代は「検索順位」だけを見ていると片手落ちになる
今回のデータだけでSEOの結論を出すつもりはありません。ただ、観測を始めたことで、従来のSearch Consoleだけでは見えなかった別の入口が可視化されました。
Google検索では、検索結果に表示され、クリックされて初めて読者がサイトに入ります。一方でAI検索やAIアシスタントでは、ユーザーがサイトを直接開く前に、AI側がページを取得して内容を参照する場面があります。サイト運営者から見ると、「人間の訪問より先にAIが記事を読みに来る」というアクセスが増えていく可能性があります。
リモノアでは当面、AIクローラーを一律にブロックせず観測します。目的はAI企業にコンテンツを無条件で渡すことではなく、どのサービスが、どの記事を、どの頻度で取りに来ているのかを自分たちのデータで把握することです。その上で、検索流入・AI経由流入・引用のされ方がどう変わるかを追います。
今回一番おもしろかったのは、リモノアで最近力を入れている「ニュースをそのまま要約せず、個人事業主が何をすべきかまで落とす記事」に複数のAI系Botが来ていたことです。まだ仮説にすぎませんが、SEOだけでなくAI検索でも「答えとして切り出しやすい具体的な記事」が強いのかもしれません。ここは数字を貯めて検証します。
次回から正式な月報へ|30日で何を見るか
今回は10月1日に観測を始めたため、月報を名乗れるだけの期間がまだありません。そこで初回は5日速報とし、今後は30日単位で同じ指標を追います。
AI関連アクセス総数と前月比
Bot・提供元別の構成比
AIが多く取得した記事ランキング
ニュース記事・比較記事・ハウツー記事で取得傾向が違うか
新記事公開から最初のAIアクセスまでの時間
ChatGPT-Userなどユーザー起点とみられるアクセスの変化
Search Consoleの検索伸長とAIアクセス増加が同じ記事で起きるか
30日分がたまれば、「AIクローラーはニュース公開直後に来るのか」「検索で伸びる記事とAIに読まれる記事は同じなのか」といった比較もできるようになります。観測値に意味のある変化が出たときは、月報だけでなく個別に検証記事を公開します。
よくある質問
Q. 228アクセスということは、AIから228人来たのですか?
A. いいえ。228件はAI関連User-Agentとして識別されたHTTPリクエスト数です。人数、AI画面での引用回数、AI経由クリック数とは別の数字です。
Q. ChatGPT-Userが21件なら、21人がChatGPTから見たという意味ですか?
A. そのようには判断できません。OpenAI公式ではChatGPT-Userはユーザー操作に応じてページへアクセスする場合があるUser-Agentとされていますが、1アクセス=1人・1質問とは限りません。
Q. リモノアはAIクローラーをブロックしないのですか?
A. 現時点では一律ブロックせず、まず観測を優先しています。用途の異なるBotを同じ扱いにせず、検索表示用、ユーザー取得用、学習用途などの違いも見ながら判断します。
Q. このデータは正規のAI Botだけですか?
A. 現時点ではUser-Agentベースの識別なので、正規Botであることを完全には保証できません。今後、必要に応じて各社の公開IPレンジとの照合など、検証レベルを上げる余地があります。
参考情報・観測方法
- リモノア自社計測:2026年10月1日20:41ごろ〜10月5日10:32ごろ、AI関連User-Agentとして識別した228リクエストを集計
- OpenAI:Overview of OpenAI Crawlers
- Perplexity:Perplexity Crawlers
- Anthropic:Web crawlerに関する案内
- Cloudflare:AI Crawl Control Bot reference
本記事の数値はリモノア自身のサイトで観測したデータです。他サイト全体のAIクローラー動向を代表するものではありません。また、観測方式やBot側の仕様変更により、将来の月報と単純比較できない場合はその都度注記します。









