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セキュリティ

iPhoneの故人アカウント管理連絡先でサブスクも片付く?写真・パスキーとの違い

iPhoneの故人アカウント管理連絡先でサブスクも片付く?写真・パスキーとの違い

iPhoneの「故人アカウント管理連絡先」を指定しても、サブスクの整理まで一括で任せられるわけではありません。写真やメモなどはデータへのアクセスを申請できますが、パスワード・パスキー・サブスクリプションは対象外です。

家族に備えを残すなら、データ申請に使うアクセスキーと、月額契約の手掛かりになるサービス一覧を別々に用意しましょう。すでにご家族が亡くなっている場合も、写真を受け取る申請と契約確認を分けて進めます。

写真を受け取る権限と、ログインの鍵は違う

写真を受け取る権限と、ログインの鍵は違う

Appleが案内する対象には、写真、メッセージ、メモ、ファイル、デバイスのバックアップなどがあります。ただし、故人のApple Accountで購入した映画・音楽・ブック、サブスクリプション、iCloudキーチェーン内の支払情報・パスワード・パスキーにはアクセスできません。

つまり、写真を受け取れることから「保存されたパスキーで外部サービスにも入れる」とは考えられません。データの受取り、ログイン情報、契約の手続きを分けて準備するのが、この制度を使う際の判断の軸です。

指定済みでもアクセスキーと書類が必要

指定済みでもアクセスキーと書類が必要

連絡先に選ばれているだけで、すぐ故人のデータが開けるわけではありません。申請にはアクセスキーと死亡確認書類が必要で、Appleが審査します。日本では、死亡の記載がある戸籍謄本が必要になる場合があります。

アクセスキーが自分のApple製デバイスに保存されていれば、「設定」の自分の名前から「サインインとセキュリティ」→「故人アカウント管理連絡先」で確認できます。紙などで受け取った場合は、その保管場所を確かめます。Appleは紛失したキーの再発行や交換を受け付けていないため、見つからないときは同社の申請案内にある別の方法を確認してください。

承認後は専用のApple Accountが発行され、元のアカウントは使えなくなります。アクセス期間は最初の承認から3年間です。必要なデータは期限内に保存しましょう。端末の再利用には消去・復元が必要になるため、写真などの保存状況を確かめてから判断します。

サブスクは契約先が分かる一覧を残す

  • 写真やメモを家族が受け取れるようにしたい故人アカウント管理連絡先とアクセスキーの保管を確認する
  • 月額契約の整理に備えたいサービス名・請求元・正式窓口の一覧を別に残す
サブスクは契約先が分かる一覧を残す

国民生活センターは2024年11月の注意喚起で、故人のサブスクを止めたいのにIDやパスワードが分からない相談を紹介しています。サブスクは解約手続きをしない限り請求が続くため、写真を取得できたことを契約整理の完了と考えないことが大切です。

生前の準備として、まずサービス名、契約窓口、請求元、関係書類の保管場所を一覧にしておく方法を提案します。たとえば「動画サービスA/公式サポート/毎月のカード明細で確認/契約メールの保管場所」のように、家族が次の問い合わせ先を見つけられる形です。これは契約探しの手掛かりであり、解約権限やログイン権限を与えるものではありません。

アクセスキーも通常のパスワードも、誰でも見られる契約一覧には載せず、必要なときに家族へ渡せる保管方法を別に決めておきましょう。発生後は契約先の正式窓口へ、契約者が亡くなったことを伝えて必要な手続きを確認します。必要書類、解約日、返金の扱いはサービスごとに確認が必要です。